2016年8月11日
これから、タイのチェンライからラオスへと陸路で渡る。
チェンライのチェンコンからラオスのHuay Xaiへは橋が掛かっている。
かつては、もっと市街地に近いところで、渡し船での渡航だったのだが、今では橋が掛かり、バスでの行き来が主流になっている。
なお、渡し船は今でも運行されており、入管事務所もあるが、ここから外国人は出入国することは、現在は出来なくなっているようだ。
まずは、Chiang Khong-Huay Xai Friendship Bridgeにやってきた。
また明日迎えに来てもらうのだが、ここで、ドライバーとは一旦お別れ。
この道は、アジアハイウェイ3号線であり、中国からラオスを経由して、タイ北部へ通じる。
なお、この橋は、中国が土地を100年間借り受け、建設資金はタイと中国が出して建てたものらしい。
胡散臭さたっぷり漂う橋である。
荷物をたっぷり積んだコンテナ車が、中国からラオスを経由してタイに行けるようになっただけでは無く、中国共産党の人民解放軍(実態は人民抑圧軍)の戦車が、タイ北部に容易に入れる状況になっているのである。
もし、中国からラオスに戦車が入ってくれば、ラオスに止める力は無い。
経済発展に貢献するかも知れないが、恐ろしいことになるかも知れない橋だ。
さて、出国の手続きは、空港での出国と同じようなもので、Departure Cardとパスポートを出すだけだ。
Passport Controlにはいくつかのブースがあるのだが、Thaiとか、ASEANと書いてある場所もあるが、開いているところに行けば良い感じだった。
朝夕は混雑するようだが、日中はガラガラで、行ったときには1箇所しか出国ブースが開いていなかった。
そこの審査官は、暇そうだ。
なかなか面白い人で、いろいろと話しかけてくる。
「タイの女と日本の女はどちらが良い? 俺は日本の女の方が好きだ。声が可愛くて大好きだ。」
ただの雑談。
「またタイに戻ってくるなら、そこの書類を持って行けよ。」
と、Arrivalカードを持って行くように言われた。
複数枚くっついて取れないでいると、「いくらでも持って行って良いぞ。」と。
タイ人が出国するときにもDepartureカードを書かなければならないので、出国側にも出入国に必要な書類が用意されている。
いろいろと話をしても楽しい人だった。
さて、パスポートに出国のスタンプをもらったら、次はバスのチケットを買う。
ラオスの入国ゲートまで行くバスの運賃は20バーツ。
スーツケースなどの大きな荷物がある場合は追加で荷物料20バーツだ。
合計40バーツ、約120円を支払う。
荷物料については特にチケットは発券されない。
バスは30分に1便程度で、20分ほど待った。
この写真はタイ出国後、ラオス側を撮っている。
このゲートは車の料金所。
通行料金はこんな感じで、乗用車は50バーツだ。
バスが停車しているところは屋根があり、上には鳥がやってくる。
そんなわけで、ラオスの入国ゲートまで行くバスの窓は、鳥のウンコで白く汚れている。
出発間際まで乗車は出来ないので、みんな待合席に座って待つ。
ほとんどの乗客は、タイ人であったが、大きなリュックを持った欧米のバックパッカーも数人いた。
タイのトラックやバスは、一応有名どころのタイヤをつけてはいるが、いつもツルツルだ。
溝のあるタイヤを見ることは滅多に無い。
出発前になり、バスに乗車。
この便の乗車率は6割ほど。
バスの中から撮った、出国後の待合席。
写真左側に行くとタイへの入国、右側はタイからの出国だ。
ラオスまでの所用時間はわずか3分ほど。
タイは左側通行、ラオスは右側通行。
タイを出発してすぐに平面交差で左右が入れ替わり、橋を渡る。
ラオスに着いたら、まずは入国審査官のいるブースに行き、出入国カードをもらう。
カードの裏面は、ラオスの携帯電話会社の広告入りで、ラオスの財政の厳しさがうかがえる。
なお、ラオスの入国には、日本人はVisaは必要なし。
大半の欧米国民はVisaが必要で、バスを降りるとVisa On Arrivalのほうへ向かうが、菊の御紋の入ったパスポートをもつ、高貴なる天皇陛下の臣民は、何十ドルも払ってVisaを取得する必要は無い。
Visa無しで、入国日を含め15日間の滞在が許可される。
(渡航される際は最新の査証要件や滞在可能日数をご自身で確認いただきたい)
事前にJALのWebでラオスの入国書類をチェックしていたのだが、入国カードは書式が違った。
書く内容はほぼ同じなのだが、今回もらったのは横長だ。
しかも、税関申告書は、もらわなかったので、書かなかった。
あとから、JALのWebを見返してびっくりしたが、陸路の入国だと必要無いのかもしれない・・・、そうに違いない。
そんなわけで、入国カードとパスポートをもって、そのまま入国審査官のいるブースへ行く。
ラオスの入国も、LAOとかASEANとか書かれた入国審査ブースがあるのだが、そもそも開いている箇所が1~2箇所しかないので、開いているところに行けば良さそうな感じだった。
ラオス人は几帳面なのか、パスポートのページの左上に綺麗にスタンプを押してくれた。
その後の税関検査は何にもなく、検査場さえ無い。
というわけで、無事にラオス入国を果たした。
ラオスで入国税を取られることもなかった。
16時か、16時半を過ぎるとラオス入国時に時間外料金を取られるようだが、それ以外のことは良くわからない。
掛かった費用はバス運賃20バーツと手荷物料金20バーツの、合計40バーツのみ。
しかしながら、ラオスに入国を果たして、ホテルまで向かうソンテウは高かった。
国境のゲートからすぐそこで、道のり1KMあるかどうかのところなのに、ヒュンダイのおんぼろ軽トラの荷台で、100バーツも取りやがる。
そんなこんなで無事、ラオスのホテルにチェックイン。
この写真はラオスの国境ゲートの内側の様子。
荷物の積み替えをおこなうコンテナ車が多くいた。
反対に、ラオスからタイへの陸路入国については、こちらに書く。
さて、次回は、ラオスのホテルについて。